今回の応募動機は入院費。怪我、持病の治療ではなく、美容整形の手術をうけたい。家事をする合間に手早く済ます化粧では気がつかない…いえ、見ないふりをしているだけでしょうか。ふとした休日の朝、じっくり鏡を見ると確実に重ねてきた年月を、表面に刻み込んだ思った以上、老いた自分の姿。光が注ぎ込むリビングの全身鏡に対面した瞬間、凍る時間。輝く過去が、より一層、影を暗く濃くしてしまう。もう一度と言わず、いつまでも美しい私でありたい。恋もした。希望と嫉妬の眼差しを…。
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