義理の父だったこの男と私は、一生暮らしてゆくしかない。おかあさんが2年前に再婚して、ここでの生活がはじまった。そのうち、おかあさんが入院して、そして亡くなった。わたしはこの1年看病にあけくれて…もちろん、義理の父も面倒をみてくれて…そんな負い目もあったのか、あのとき私は拒めなかった。私のカラダを拘束する縄に抵抗すら出来ず感じてしまう、このいけない関係に。母が愛した男の、この縄が私を支配する。
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義理の父だったこの男と私は、一生暮らしてゆくしかない。おかあさんが2年前に再婚して、ここでの生活がはじまった。そのうち、おかあさんが入院して、そして亡くなった。わたしはこの1年看病にあけくれて…もちろん、義理の父も面倒をみてくれて…そんな負い目もあったのか、あのとき私は拒めなかった。私のカラダを拘束する縄に抵抗すら出来ず感じてしまう、このいけない関係に。母が愛した男の、この縄が私を支配する。