大人っぽい紫紺の袴姿を身にまとった君の姿は実に凛としていて眩し過ぎるくらいに美しい。卒業式が終わり、帰って来た袴姿の君を抱きしめる。「シャワーも浴びてないのに…ダメ…恥ずかしい…」そんな言葉には耳を貸さずに責め立てる。ダメだと言いながら、その艶やかな唇からは次第に吐息が漏れてくる…。これから社会へ出て、大人の階段を一歩踏み出して行く君の、今この瞬間を刹那的に抱きしめる。いつにも増して荒々しく、そして激しく…そうすることで、この時間が永遠のものになればいいのにと胸の中で呟くのだった。
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