忙しい日々の仕事に追われ、終わるのが深夜近くにまで及んだ日は、とあるホテルのバーに通う。カウンターに座り、お気に入りのカクテルで喉を潤しながら仕事の疲れでたまった心の垢を取るのだ。バーのカウンターというのは実に不思議なもので、時として予想もしないハプニングをもたらしてくれることもある。一つ空けた並びの席に座ってきたのがみおだった。お堅いOL風のスーツに身を固め、寂しげに一人お酒を飲む姿からは彼女の仕事の大変さ、人付き合いの気苦労等が一瞬にして垣間見えるのだ…。
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