貞淑なる美人母礼子は、息子タケシの現状に、かれこれもう何年にも渡って悩んでいた。もうすぐ三十歳になろうかと言う息子のタケシちゃんなのだが、人付き合いが苦手な内向的な性格が災いしたのか、いまだ定職らしい定職にも就けずに、幼少期から使い続けている、自宅の子供部屋にこもって暮らし続ける日々なのだ。とは言え、幾つになっても息子は息子。決して傷つけたりせぬように、礼子は優しく、日々息子に接していたのだが…。
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貞淑なる美人母礼子は、息子タケシの現状に、かれこれもう何年にも渡って悩んでいた。もうすぐ三十歳になろうかと言う息子のタケシちゃんなのだが、人付き合いが苦手な内向的な性格が災いしたのか、いまだ定職らしい定職にも就けずに、幼少期から使い続けている、自宅の子供部屋にこもって暮らし続ける日々なのだ。とは言え、幾つになっても息子は息子。決して傷つけたりせぬように、礼子は優しく、日々息子に接していたのだが…。